Web制作特有の工数

わりとよく耳にするような話で、「チラシのデザイン5,000円ぐらいなのにWebページ1ページがなんで何万円もするのか?」というのがあります。
私自身はそういうことを直接、クライアント様から言われたことはありませんが、「なんとなくそう思われているんじゃないかな」と感じるときはたまにあります。(^^)

印刷とWebは全然違うものなので、そもそも比較することは出来ないのですが・・・
たしかに、ショップなどでも実店舗を作るよりWebサイトを作った方がよっぽど安いとか、印刷だったら部数分の印刷代が掛かるからWebの方が安上がりだ、というのはその通りかもしれなくて、だからこそコストメリットの点でWeb制作は優れているということにもなるわけですが、
Web制作にもそれなりの世界があって、それ相応の工数(手間)がいろいろと掛かりますので、簡単な事例で説明したいと思います。
(コンピュータなので、なんでもワンタッチでできてしまえば、我々ももっと楽に商売が出来るというものですが・・・)

 

例えば「すでにサイトにアップされている画像を差し替えたい」という場合、
(ブログやCMSなどのようにユーザー自ら、今ある画像を削除して新しい画像をアップしなおすという場合ではなく、あくまで制作者がCMS管理画面を使わずにファイルを更新する場合)

(1) 新しい画像を作って用意する。
もしPC表示用とスマホ表示用の2種類の画像がある場合は2種類用意する。

(2) HTMLファイル上(またはCSSファイル上)に書かれたファイル名を新しいファイル名に変更する。
ファイル名を変えない場合は、キャッシュ防止のため(後述)ファイル名の後ろに日付などの文字列(クエリー文字列)を書き加える。

(2-1) CSSファイルに画像のURLを記述している場合は、キャッシュ防止のため(後述)HTMLファイル上のCSSファイル名の後ろに日付などの文字列(クエリー文字列)を書き加える。

※PC表示用とスマホ表示用の2種類のHTMLやCSSがある場合は、それぞれに同じ対応を行う。

(3) 画像ファイルとHTMLとCSSをサイトにアップする。

(4) 正しく表示されているか、それぞれの端末で確認する。

※いきなりサイトを修正・確認するのが問題がある場合は、テストサイトで一回、上記の作業をしてから、本番サイトで同じ作業を実施する。

※キャッシュ防止とは?
ウェブサイトを閲覧するソフト(ブラウザ)には、前に見たページをパソコンに記憶して、次回アクセスしたときにページが変更されていない場合は記憶されたページを見せるという「キャッシュ」の機能があります。
ですので、ファイル名が同じ画像ファイルをアップすると、以前のファイルと同じだと判断されて、記憶された古い画像を表示してしまいます。
それを防止するために、HTML等に書かれたファイル名を変更する必要があるのです。

 

というわけで、たった1枚の画像を差し替えるだけでも、担当者はこれだけの作業をすることになります。
個人の趣味のサイトでしたら、単に同じファイル名の画像を作ってアップするだけでも良いですが、商用のサイトではやはりきちんと作業したほうが、更新した内容がより確実に訪問者に届きます。

上記はあくまで
Web制作には「いろいろ細かくてシビアな工程がある」
ということをお伝えするための例です。

実際にはクライアント様のワークフローや制作側の環境、サイトの作り方等によって更新や確認作業の手順も異なりますので、参考としてご理解頂けましたら幸いです。